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任意整理とは?
簡単に言いますと現在抱えている借金の金額を50回払いなら生活に支障がでずに支払っていける状況の人に適している手続きです。
任意整理をすることで借りている借金の利息は今後カットされますので、返しても返しても完済できなかった借金は返済した分の金額のだけ必ず引かれます。
200万円の借金を整理するにはどの方法がいいのでしょうか?
《相談者》 | 私は消費者金融とクレジット会社から200万円の借金があるのですが、アルバイトの身なので、毎月の返済が大変です。どうすればいいでしょうか? |
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《相談員》 | その金額なら「任意整理」がいいでしょう。 |
《相談者》 | 自分で裁判所に行って手続きを取るのですか? |
《相談員》 | いいえ、任意整理なら裁判所にいく必要はありませんよ。弁護士か司法書士に依頼してあなたの代理人になってもらい、手続きを進めてくれますよ。 |
《相談者》 | 任意整理をすることでメリットがあるんですか? |
《相談員》 | はい。利息制限法にそって金利を計算し直し、債権者に返済する金額や、返済方法を新たに決めますから、借金の総額は減ります。 |
《相談者》 | 任意整理をするのに必要な条件はありますか? |
《相談員》 | 毎月返済できる固定収入があること、3年~5年で全額を返済できる見込みがあることです。 |
《相談者》 | 1ヵ月間支払いをしていない為、金融会社からの督促が怖いのですが何とかなりませんか? |
《相談員》 | 弁護士や司法書士に依頼すれば、債権者は取立てをすることが法律で禁じられていますので心配しなくても大丈夫ですよ。 |
《相談者》 | 家族に内緒で作ってしまった借金で、家族には知られたくないのですがやっぱり知られてしまいますか? |
《相談員》 | 任意整理なら問題ないと思います。自分で言わない限り家族であっても信用情報は勝手に閲覧できませんので、言わない限り知られる心配はないと思いますよ。 |
任意整理なら無理なく借金を完済することができる?
借金額や返済の仕方を見直すことで、借りたお金を返せる見込みがある場合は任意整理という方法をとります。これは、裁判所を通さずに債務整理の代理人である弁護士や司法書士が債権者と話し合って、返済する金額や返済方法を新たに決め直すものといえます。債務者やその家族が直接交渉しようとしても、債権者はまず応じてくれませんから、普通は弁護士か司法書士に依頼して代理人になってもらいます。
たいていの場合、任意整理をすると借金総額は減ります。ほとんどの貸金業者が、利息制限法(利息制限法による引き直し計算)で定められた以上の高い利息を取っているからです。利息制限法に沿って金利を計算し直すと、返すべき借金の金額は少なくなります。
次に、その金額を3年~5年程度で無理なく返し終えるような返済案をつくり、債権者に提示して交渉します。債務者が自己破産をすると、業者は貸したお金を回収できなくなりますから、返済額が少し減ったとしても、条件をのんで和解に応じるのです。
ただし、任意整理が可能であるためには、債務者に固定収入があることや、借金額がさほど大きくなく、3年~5年程度で全額を返し終える見込みがあることが条件になります。この見込みが立たない場合は、任意整理することはできず、別の債務整理の方法を考えなければなりません。
任意整理を依頼したのに取立てに来たら
弁護士や司法書士に委任した時点で、債権者が債務者に直接督促や取立てを行うことは法律で禁じられています(貸金業法21条)。ですから、債務者のところにサラ金業者などから直接連絡がくることはなくなりますし、もし取り立てにきた場合は、弁護士に委任しましたので弁護士の先生と話してくださいと言えばよいのです。
サラ金やクレジット会社の督促に苦しめられ、追いつめられている債務者は多いのですが、いったん任意整理の手続きに入れば、このように法律によって守られます。任意整理ならば、債権者との交渉はもちろん、各種の手続きもすべて弁護士に任せられますので、安心して債務整理ができます。
任意整理の流れ
まず、弁護士や司法書士が債権者あてに「受任通知書」を発送し、任意整理の依頼を引き受けたことを知らせます。この後、和解が成立するまでは、債務者は支払いをする必要はありません。
次に、弁護士や司法書士は借入金額と借入日、それまでに返済した金額とその日付などを債権者、債務者の両方に問い合せて、借金の状況を把握します。これを債務調査といいます。そのうえで、利息制限法に基づいた引き直し計算(利息制限法による引き直し計算)を行い、返済すべき残りの金額を明らかにします。
その金額を一括で支払うことが可能なら一括返済、不能なら分割で返すことになります。
分割返済の場合には、債務者と月収と、月々の生活に必要な金額(住居費、食費、通信費、交通費、教育費、交際費、光熱費など)をお聞きしますので正確にお答え下さい。弁護士や司法書士は収入の中から生活費を差し引いて毎月の返済にあてられる金額を割り出し、3年~5年で借金の返済が終わるような債務整理案をつくります。それを債権者に示して交渉し、和解が成立すると実際の返済のスタートとなります。
任意整理の返済方法(借金はどのくらい減りどうやって支払っていくのでしょう?)
借りている借金の金額や返済条件によって変わってきますが、任意整理を行い引き直し計算することで2割~5割の減額になる人が多くいます。しかも、5年以上も返済を繰り返していた人は、借金が0円になっていたり、過払い金が発生している方も大勢います。もちろん多く払いすぎていた過払い金は過払い金返還請求をすることで戻ってきます。ただし、返済期間が短かったり、利息制限法にのっとった取引をしていた場合は、大幅な減額にならない可能性もあります。
返済に関しては2通りの方法があります。1つは弁護士や司法書士を経由する方法で、弁護士や司法書士が指定した口座に債務者が毎月入金し、そのお金を弁護士や司法書士が各債権者に振り分けるというものです。
もう1つは弁護士や司法書士を経由しない方法で、債務者本人が直接債権者に支払いをしていきます。
※依頼した弁護士事務者や司法書士事務所によって異なりますので、依頼する前に確認しましょう。
返済にあたって注意してほしいのは、約束した金額を毎月必ず返すことです。任意整理は成立した和解条項を確実に実行して、初めて無事に完結します。何か事情があって支払いが難しくなったときは、すぐに依頼した弁護士か司法書士に連絡してください。早急に対策を取らないと任意整理の続行ができなくなります。
なぜ?任意整理の費用などが分割で行えるのか?
借金の返済で苦しんでいる方に費用を払ってもらうことはとても大変な負担をかける事になります。先に費用を払っていただけなければ任意整理は受けられないと言っては、債務者の負担が大きくなり任意整理に踏み込むことがなかなかできません。弁護士や司法書士に任意整理の依頼をすると和解案が組まれ、支払いが始まるまでに約6ヶ月ぐらいかかります。その間は債務者への支払いはストップされていますので、任意整理の費用を6分割払いにすることで債務者の負担が減り任意整理することができます。その為、任意整理にかかる費用と債権者への返済が重なることはなく借金を無理なく返済していくことができます。
任意整理のまとめ(任意整理の失敗やリスク、デメリットはありますか?)
よくある失敗例として、無理な返済計画で和解し、途中で挫折してしまうケースがあります。
そのようなことにならないよう、依頼する弁護士か司法書士にはすべてを正直に話してください。借金の全容を把握し、債務者の収入や生活に必要な金額を正確につかまないと、適切な返済計画を立てられないからです。
また、任意整理の成立には、債権者との合意が絶対に必要です。債権者が1社でも和解に応じず、そこが給料の差し押さえでもしようものなら、他社への返済ができなくなってしまいます。依頼する弁護士や司法書士とよく相談して、なるべくすべての借金を一気に解決するようにしましょう。
任意整理に限りはませんが、債務整理をするとブラックリストに載る、保証人が付いている債権を債務整理すると保証人に請求がいってしまうなどのデメリットがあります。
しかし、住宅や自家用車など、生活上なくてはならないものを整理せずに手元に残すこともできますし、自己破産と違って、借金の理由がいっさい間われない、手続き中の職業や資格に制限が設けられないなどのメリットがありますので、借金を整理する有効な手段といえます。
任意整理のメリット
- 家族や第三者に知られず迷惑はかからない。
- 債権者(金融業者)は直接の取り立てができなくなるので安心。
- 月々の返済金額を決めて、無理のない返済ができる。
- 多く払い過ぎた利息を借金から引き、残った借金の金額を3年~5年で返済できる。
- 返済する借金の利息がカットされます。
- 過払い金が発生していた場合はお金を戻してもらう。
- 個人で交渉するのはまず不可能と思います。弁護士や認定司法書士の専門家に依頼したほうが無難といえます。債権者は取引履歴を全部開示しなかった例や交渉にならなかった声が多く寄せられています。その結果、債権者の言いなりになってしまう声が多く寄せられています。
任意整理のデメリット
信用情報機関に任意整理した情報が6年程度登録されます。お金を借りたりローンを組むのが難しくなってしまいます。
●任意整理を弁護士・司法書士に依頼した場合の費用
債権者1社あたり2万~5万円(着手金+成功報酬)
元金と和解金額との差額の1~2割相当(減額報酬)
過払い金請求を行い戻ってきた金額の2割~3割相当
※弁護士事務所・司法書士事務所のホームページ参考
任意整理にかかる費用は弁護士や司法書士事務所によって様々です。一番大切なのは債務者の話をよく聞き債務者の現状をよく理解し、債務整理にかかる費用を明確にして支払い方法も柔軟に対応を取ってくれるところが良いでしょう。弁護士や司法書士選びはとても重要なことです。お気軽にご相談下さい。